「一人ひとりの時間を豊かに」をビジョンに掲げ、時間の有効利用を追求する「Timee(タイミ-)」。
働き手の“働きたい時間”と事業者の”働いてほしい時間“とのマッチングで豊かな時間を作り出す「Timee(タイミ-)」について、代表取締役である小川嶺さん(以下、敬称略)に、そのネーミングに込められた想いを聞いてきました!
「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービス!
特許庁: お時間いただきありがとうございます!どのような事業をやっていらっしゃるか教えていただけますか?
小川:「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービスを展開しています。時間のある人にとっては、面接なしで、好きな時間・好きな場所ですぐに働けるというメリットがあり、人手が欲しい人にとっては、条件に見合ったワーカーを短時間で効率的に採用することができるというメリットがあります。
特許庁:どのような経緯でこのサービスを思いついたのですか?
小川:自身がアルバイトを複数掛け持ちする日々の中で感じたことがきっかけになっています。また、祖父が急逝した経験から「人生の時間は有限である」ということを強く思うようになったことも影響しています。ビジョンとして掲げる「一人ひとりの時間を豊かに」の言葉どおり、時間の価値を最大限に高める方法を短時間で見つけ、実行できる世界を実現したいという想いで進んでいます。
名前は、人生かけて使い続けるもの。一番大事にしている「時間」を軸にネーミング。
特許庁:ネーミングはどのように行っていったのでしょうか?
小川:創業メンバーで集まって「このサービスが世の中に広がった世界はどういう世界なんだろう?」という議論をしていた中で、事業で一番大事にするのが「時間」であり、「Time」。そして、「Time」の文字を軸にしていくつか案を考えたときに「Timee(タイミ-)」の名前がでてきた。語呂も非常によく、響きの可愛さも踏まえて、 決めました。
特許庁:名前に対する周りの反応はいかがでしたか?
小川:響きの良い名前、記憶に残りやすい名前になっていて、 「タイミーって知ってる?」と気軽に他の方に紹介してもらえるというところは大きなメリットになっていると思います。また、「Time」の文字が、会社のビジョンと直結している言葉であり、労働関連市場において「Time」関連の名前があまりないことから、第一想起を獲得しやすいというメリットもあると考えています。
特許庁:経営における「名前」の位置づけはどのように考えていますか?
小川:創業して最も口にするのは「社名」だと思っているので、こだわりをもてる・愛着をもてる名前にするのは、成長のために必須なものであり、長い経営生活を考えても最も大事な要素の一つだと考えています。人生かけて使い続けるものであり、ブランドの軸となるものなので、最初にしっかりとこだわってネーミングをすることが非常に大事と考えています。
独占的に使用できる安心感。他者の権利を毀損していない証明にも!
特許庁:商標登録に至る経緯はどのようなものだったのでしょうか?
小川:「Timee」の文字にしたかったが、ドメイン名が取得できなかったので、最初は「Taimee」の名前で商標登録を行いました。その後、うまくドメインを購入できた段階で「Timee」で再登録したという経緯があります。他人の商標登録があるか否かは自分で調べられるので、その後、弁理士に相談しながら権利化を進めていきました。
特許庁:商標登録したことで感じたことはありますか?
小川:自分たちのオリジナルの名前を独占的に使用できるのは安心感があります。競合企業が多く出てきた中でも、そのお墨付きがあるのは大きいです。また、自分たちの権利を守るだけではなく、他者の権利を毀損していないことも証明してもらえることで、安心して経営に専念できるということも強く感じます。対内的なことでいうと、特に初期段階で、商標を登録することで加速して未来を語るのに繋がったという感覚もあります。
知的財産をしっかり管理して土台を作り、新しい世界を作っていく!世界中に広げていきたい!
特許庁:最後に、今追いかけている未来の話があれば、聞かせてください。
小川:スポットワークとして誰も作ったことのない世界を作り出し、上場を果たしたこともあり、世の中に認めてもらえるところまでこれたのを嬉しく思っています。ここに至るまでもそうでしたが、新しい世界を作るプレーヤーとしては、やはり知的財産戦略が非常に重要だと考えています。しっかりと権利を取得しながら、また、他者の権利に抵触していないかもチェックしながら、あるべき姿を描いていくのが大事と考えています。これから「Timee」が日本のみならず世界中に広がっていく中においてますます複雑化すると思いますが、グローバル展開を見据えてしっかりと準備しつつ進めていきたいと考えています。
株式会社タイミー