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地域の豊かな自然や伝統を大切にした、想いを込めたものづくりでブランド展開をする「nitorito」

山形県米沢市で、伝統の織物技術と地域の文化・自然をモチーフにしたデザインを掛け合わせた製品を産み出している株式会社nitoritoの代表取締役の鈴木健太郎さんとデザイナーの斎藤美綺さん(以下、敬称略)に、そのネーミングに込められた想いを聞いてきました!

伝統の「織」と「編」の技術と米沢の特徴を活かしたストール等を製造・販売

特許庁: 本日はよろしくお願いいたします!早速ですが、行っている事業について教えていただけますか?
 
鈴木: 元々、米沢織の老舗テキスタイルメーカーとしてOEM事業を中心に行ってきたのですが、繊維産業は海外製の勢いが強いですし、派手な業種でもなく担い手不足にも直面しているという状況でした。その中で、伝統ある「米沢織」のプライドをもって働きたいと考え、伝統の「織」と「編」の技術と米沢の特徴を活かしたデザインで市場に打ち出してみようと立ち上げたブランドで、ストール等を製造・販売しています。
 
特許庁:ブランドの特徴はどんなところにありますか?
 
斎藤:米沢の、山形の風景をモチーフにしたデザインをしています。そして、ひとつひとつのデザインにストーリーをつけ、made in YONEZAWA の誇りとともに、お客様に届けています。私たちの商品を買って、身につけてくれた人がどう感じるかも考えながら、販売経路等にもこだわったブランディングをしており、私たちの製品を通じて、米沢が織物産地であることや山形の素晴らしい自然や文化が伝わっていったらいいなと思っています。

事業の特徴をしっかりと伝えられる名前。製品での活用や今後の展開も意識してのネーミング。

特許庁:「nitorito」という名前はどのように産まれたのでしょうか?
 
鈴木:最初は「盆地」のような名前を考えていたのですが、二人ともがピンとくるものがなかなかなくて。そこで、私たちの長年の夢だった「織物」と「ニット」をあわせた商品という特徴に着目して考え、「ニットと織と」という言葉の組み合わせから「nitorito」という言葉が生まれました。
 
特許庁:ネーミングの際に意識したことはどのようなことですか?
 
斎藤:音の響きと見た目にはこだわりました。また、製品のどこかに名前も入れたいという思いや海外進出の際にも使えるようにという考えもあり、アルファベットの小文字で、海外でも意味として問題なく音としても聞き心地が悪くないように、という意識はもってネーミングをしました。
 
特許庁:この名前の気に入っているところはどこですか?
 
斎藤:見た目がかわいいですし、音を繰り返す感じも好きです!「ito」という文字が二つ入っている点も気に入ってますし、「編み」と「織り」ではなく片方を「ニット」と表現しているのも少し遊び心があっていいなと思います。なにより私たちが「ニット」と「織」のブランドであることをきちんとお客様に伝えられるという点が大きいですね!

ブランディングの「顔」である大事な名前をしっかり守ることで、安心感と自信をもって前へ。

特許庁:名前を商標登録することにしたきっかけはありますか?
 
斎藤:名前はブランディングの「顔」なので、とても大事と考えています。名前があると愛着が湧きますし、他の人が口コミで紹介してくれる際にも名前がやはり重要。SNSでハッシュタグに使用したり、名前がひとつのカテゴリになるとなってくるものなので。
 
鈴木:物を販売する際には、名前を商標登録しないといけない、それが当たり前という意識は元々ありましたし、補助金等の関係で会社に出入りしてくれていた地域のコーディネーターの方が「商標登録もちゃんとしておいた方がいいよ」と言ってくれたのもいい機会でしたね。
 
特許庁:出願はどのように行ったのでしょうか?
 
鈴木:コーディネーターの方に調べてもらったところ、似ている言葉の登録商標が既にあって、自力では難しいかもしれないと言われたので、弁理士さんに対応をお願いしました。料金はかかりましたが、どうしても文字で商標登録したかったので、依頼して良かったと考えてます。
 
特許庁:商標登録した効果は、なにか感じていますか?
 
鈴木:Rマーク(®)をつけることで、お客さんへの伝え方が強くなるのは感じました。誰かの真似をしていないと自信を持って伝えられますし、この名前でやっていくぞという決意を表すこともできる。そして、しっかりしている会社・信頼できる会社で、品質も安心できるのでは?と思ってもらう裏付けになると思っています。 また、売れ始めてからトラブルにならないかドキドキしながら事業を進めるよりも最初に取って安心して進められるというのは大きかったですね!

「nitorito」をきっかけに米沢を訪れてくれ、もっと米沢の魅力を知ってもらえるように

特許庁:最後に、今後やりたいと思っていることや目指していることがあれば、聞かせてください。
 
鈴木:米沢の魅力・米沢織の魅力を広めていくためにも、丁寧に生産・販売をすることで地道にお客様を増やしながら、引き続きいろんなチャレンジを続けていきたいと考えています。海外での販売も進めて行きたいですね!「nitorito」=「米沢」と思ってもらえるようになって、多くの人が「nitorito」をきっかけに米沢を訪れ、米沢織をもっと知ってもらったり、素晴らしい食べ物や温泉等を満喫していってくれるようになったらいいなと思っています。


株式会社nitorito

HP:https://nitorito.com
Facebook:https://www.facebook.com/nitorito.madeinYONEZAWA/
Instagram:nitorito_nitorito
X(旧twitter):https://twitter.com/nitorito_
Yotube:https://www.youtube.com/@yonezawanitorito9491

登録第6244625号


(指定商品・指定役務) 第25類「ショール,洋服,和服,下着,足袋,手袋,ネクタイ,マフラー,帽子,ニット製被服,被服,ガーター,靴下留め,ズボンつり,バンド,ベルト,履物,仮装用衣服」