「日本でもブタさんを飼いたい!」の創業者の想いを、名前にも込めたサービス「mipig」(マイピッグ)
大きく育っても20~25kg程度のマイクロブタをペットとして販売・サポートするブランドとして「mipig」を展開する株式会社SaLaDaの北川史歩さん(以下、敬称略)に、そのネーミングに込められた想いを聞いてきました!
ペットとして一緒に生活してもらえるよう、マイクロブタに一生涯寄り添っていくサービスを展開
特許庁:(”mipig café”にて4匹のマイクロブタさんに囲まれてインタビューさせていただきました)ブタさん達、すごく人懐っこいんですね。とっても可愛いです!北川さんが行っている事業について、教えていただけますか?
北川:ブタさんとヒトが幸せに共生できる未来の実現を目指して、マイクロブタさんの飼育・繁殖から、マイクロブタさんの成長と暮らしをサポートしながら、一生涯寄り添っていく事業を展開しています。このマイクロブタカフェも事業の一つで、皆さんにマイクロブタさんと触れあってもらう機会という意味とマイクロブタさんにとっても、社会性を身につけたりと抱っこやトイレを学んだりする保育園としての意味があるんです。
特許庁:なるほど~。カフェは通過点なんですね?
北川:そうですね、皆さんの家に連れて帰ってもらって一緒に暮らしてもらうことがゴールです。オーナーには、専用に開発された食事も注文してもらうことができますし、医療関連を含めて飼育相談にも常時対応するサービスを提供しています。すごく人懐っこいのは今感じてもらってると思いますが(笑)、賢くて綺麗好き、そして動物アレルギーもでにくいということもあり、ペットとしてのポテンシャルは高いですね!
創業の想いを込めたネーミング。目指すは一般名称のように思ってもらえるように。
特許庁:「mipig」という名前はどのように産まれたのでしょうか?
北川:元々、この事業は、創業者がイギリスで伸び伸びと暮らし人に愛されているブタさんの姿に魅了されて、「日本でもブタさんを飼いたい!」という想いからスタートしました。そこから、マイクロブタさんがもっと身近になるように、自分のペットとして飼ってくれるように、そんな想いを込めて、マイクロブタを表す「micro pig」と「私の」の意味を表す「my」を掛け合わせてできた名前が「mipig」(マイピッグ)です。
特許庁:創業の想いがうまくかけ算された名前なんですね。
北川:「マイクロブタ」という呼び方に変わるものにしたいという想いもあります。「マイクロ」という名称が、日本だと「手乗りブタ」のような想像をしてしまう人も多いんです。でも、実際は20kg~25kgくらいの大きさなんで(笑)、名前から想起するイメージと合っていないなという感覚があります。「mipig」という名前のブランド化を進めていき、「mipig」がマイクロブタを表す言葉となる世界観を作っていきたいなと思っています!
特許庁:新しいカテゴリーを産み出すネーミングでもあるんですね!この名前にしてよかったことは、なにかありますか?
北川:意味が掛け合わせてあるのを表すためにアルファベット表記にしたのですが、海外の人にも伝わるのが結果的によかったです!日本人向けを想定していたのですが、蓋を開けてみたらインバウンド向けにカフェが大人気になり、嬉しい誤算です。
商標登録をしないのは、ビジネスのリスク。サービス名を考える際から他人の登録商標を意識。
特許庁:商標登録をすることにしたきっかけはありますか?
北川:前職では広告代理店に勤務していたこともあり、ビジネスする際には商標登録しておかないとリスクだよね、という感覚があったので、商標登録は自然と行いました。サービス名を考える際にも、他人の登録商標がないか、必ずチェックしながら行うようにしています。知らない間に権利侵害していたら、リスクでしかないので。知り合いが事業を始める際には「商標取っておいた方が良いよ!」とアドバイスもしていますね。
特許庁:ありがとうございます、100点満点ですね!商標登録しておいて良かったことはなにかありますか?
北川:マスコミの取材を受けた際に、その名前を使って大丈夫と堂々と言えることも大きいですし、同じような名称で、サービスを展開する事業者さんが現れた際に、「その名前使わないで」と言えたのも、大きかったですね。「日本初のマイクロブタカフェ」というのの裏付けにもなっていると思いますし、ブランド価値を高めていく上では、すごく重要だと思っています。お金は少しかかりますが、「保険」として考えれば、商標権をとることにデメリットは思い浮かばないですね。
目指すは、ブタさんとヒトが幸せに暮らしていける、「ヒトと動物の共生」が実現する未来。
特許庁:最後に、今後やりたいと思っていることや目指していることがあれば、聞かせてください。
北川:創業時と変わらず、ミッションとして「with pig」を掲げていて、ブタさんとヒトが幸せに暮らしていける未来の実現を追求していきたいと思っています。認知は徐々に広がってきているところなので、医療体制の充実やペット保険の確立等を行いながら、オーナーさんとブタさんのQOLを高めていくというのももちろん、その先にいる一般の方にも興味・関心をもってもらって、「ヒトと動物の共生」へ向けて発信して行けたらいいな、と思います。経済動物の面と愛でるペットの面をもっているブタさんだからこそできることがあるのでは、と思いますし、カフェに来る人が、国籍や社会情勢に関わらず、誰もがただただブタちゃんを愛でて笑顔になってる姿をみると、いろんな可能性を秘めていると思っています!
株式会社SaLaDa
<主な登録商標>
第6259223号