孤軍奮闘する経営者やひとり広報の課題を解決したいという想いで活動するフリーランス広報ユニット「ふたり広報」を展開する株式会社FLOWの代表である多葉田愛さん（以下、敬称略）に、そのネーミングに込められた想いを聞いてきました！

経営者を応援するために、多種多様な広報業務に専門性をもつチームで取り組む！

特許庁： お忙しい中ありがとうございます！今回取り上げさせていただく事業について教えていただけますか？
 
多葉田：B to Bの広報支援事業を行っており、コンセプトとして「新しい広報の形」を掲げています。企業の広報として働いていたこともあるのですが、広報担当は、業務が幅広いのに社内で人手不足に陥りがちです。企業の成長フェーズにあわせた広報支援をチームとして行うことができると事業を効果的に後押しすることができるのではないかと考えて、立ち上げました。業界や企業規模に関わらず、幅広い企業さんを支援させていただいています。
 
特許庁：チームで支援することにこだわる理由はどのようなものですか？
 
多葉田：広報と一言で言っても、コーポレート広報から、採用広報、社内広報等さまざまなものがあり、一人で対応するより、メンバーの強み・専門性を活かしながらチームとして取り組む方が、よりクオリティの高いアウトプットができると考えています。また、企業の応援部隊として、人数が多い方がより心強いサポートができるのではと考えています。

語れる要素を意識したネーミングで共感を呼びこむ。覚えやすさも口コミの際に好影響！

特許庁：「ふたり広報」というサービス名はどのように決めていったのでしょうか？
 
多葉田：事業を立ち上げた頃、企業に1人しかいない広報の担当者が「#ひとり広報」というハッシュタグを使い、SNS上で外部の広報担当者とつながるムーブメントが起こり始めていました。そういった企業のひとり広報の方に「伴走していきたい」という想いと、「2人以上のチーム型の広報を根付かせたい」という想いを込めて、名付けました。
 
特許庁：その名前は、多葉田さんが一人で考えたのですか？
 
多葉田：そうですね。事業のコンセプトは決まっていたので、名前も早めに決まりました。最初は仮称の気持ちで使い始めたのですが、１年以上運用した頃、「ふたり広報」という名前を身近な存在として使ってくれている方や愛着をもって覚えてもらっている方が増えているのを感じたときに、自分の中で「ブランドとして育てて行きたい」と気持ちが固まって、この名前でいこうと決めました。
 
特許庁：「ふたり広報」という名前の気に入っている点はどのようなところですか？
 
多葉田：現在支援している企業さんは口コミで紹介してもらっているところが多いのですが、「広報」という言葉がしっかり入っている点や、名前の覚えやすさ、親しみやすさ、日本語の柔らかさという点が、「紹介しやすさ」に良い影響を与えてくれてるのかな、とは思います。あとは、「語れるストーリー」があるネーミングという点も大事にしていました。「ふたり広報」と聞くと、人数が2人と思われることもあるのですが、実際は16名のメンバーが所属しています。サービス名の由来を尋ねる質問から、事業への想いや目指してることを話すことに繋がり、そのコンセプトに共感していただき仕事の依頼をしてくださる方もいることが、とても嬉しいですね。

ブランドとして育てて行くという決意・覚悟の現れとして商標登録を。自信をもって名乗れるように。

特許庁：商標登録はいつ頃から意識していましたか？
 
多葉田：前職で広報や新規事業の立ち上げなどを経験していたので、何か新しいことを始める際には商標登録は考えるべきことという意識はありました。ただ、実際の手続のイメージはなかったので、税理士さんを通じて弁理士さんの話を聞き、そこで背中を押してもらえました。チーム型の広報は今後ますますニーズが増すと感じたため、「ふたり広報」を名乗り続けていけるよう商標登録することにしました。自分たちのチーム名として、サービス名として、自信を持って言えるようになったのを感じます。
 
特許庁：商標登録したことをnoteで発信したのは、どんな意図があるのでしょうか？
 
多葉田：自社の広報プロセスもオープンにしていきたいというスタンスの表明でもありますし、ちゃんとブランドとして育てていくんだ、覚悟をもってやっているんだという決意表明の意味をこめて、発信しました。この発信を見た経営者の方が、サービスを育てていくために自分も商標登録をしました、といった反応をしてくれたのは、すごく嬉しかったですね。

広報の力で会社のビジョン実現に貢献を！どんどん輪を広げていきたい。

特許庁：最後に、今追いかけている夢があれば、聞かせてください。
 
多葉田：チームメンバーやクライアントだけでなく、パートナーさんを含め、「ふたり広報」という言葉が概念・世界観として広がっていって、企業の広報の新たな選択肢として、広報の柔軟性を高めるという点に貢献していけたらいいなと思っています。また、継続を大事にしているので、地道に輪が広がっていき、広報という力で会社のビジョン実現に貢献できるようになったらいいな、と思っています。会社として展開している他事業とも絡めながら、「ふたり広報」のチームメンバーと共にいろいろ新しいことを仕掛けていきたいと考えています。

ふたり広報

第 6752390号