映像、WEB、紙媒体の制作、イベント運営を複合的に行う「広告制作業」を展開する「グルード株式会社」
“広告の力でモノとヒトをつなげる”を想いに様々な広告媒体の企画・制作を行うクリエイティブ企業「グルード株式会社」について、代表取締役である高山尚記さん(以下、敬称略)に、そのネーミングに込められた想いを聞いてきました!
クロスメディアサービスでお客さんの要望に最適な広告手段を提案する。
特許庁:今日はありがとうございます!どのような事業をやっていらっしゃるか教えていただけますか?
高山:広告代理店なのですが、「広告制作業」と言っています。映像制作、WEB制作、ポスター等の紙媒体の制作、イベント運営を複合的に行っているのが特徴です。お客さんの悩み事に対して最適な広告手段を提案することができ、大手企業や自治体等の依頼が多いですね。
特許庁:どのような経緯でこの事業を始めたのですか?
高山:地方テレビ局や商社系広告会社で働いていたのですが、その知見を活かしつつ、やり甲斐がある・納得感のある・共感できる仕事をしたいと考えて、独立して始めました。
なぜその名前にしたのか説明ができるように、意味から落とし込んだネーミング
特許庁:ネーミングはどのように行っていったのでしょうか?
高山:広告の仕事の本質は、いろいろなものを「つなげる」ものという意識がありました。商品とお客さんを「つなげる」、企業と企業を「つなげる」。そこから、「糊」、英語にして「glue」という単語がでてきて、「くっついている」状態を表すために「グルード(glued)」という言葉が生まれました。コピーライティングの仕事をする際に、なぜその名前にしたのか説明ができるように、と常に意識しているので、自社の名前もしっかりと意味から落とし込んで考えていきました。
特許庁:なるほど!他にはどのような想いがこもっていますか?
高山:「グルード(glued)」には「夢中になる」という意味もあるんです。制作には遊び心を入れること、ウィット感を大事にしているので、そういう仕事へのスタンスもこの名前にこめています。あとは、呼びやすい、文字数が長くない、言葉としてあまり使われない、といった観点も大事にして考えました。
特許庁:名前に対する周りの反応はどうでしたか?
高山:そうですね、「グレード」や「グリード」間違えられることもあり、困ることもあります(苦笑)。でも、一度覚えてもらえると、他にはない言葉なので、インターネットで検索した際に一番上にでてくるのは強いところだな、と思っています。
B to Cのサービス展開を機に商標登録を。悪意のある出願に対する防波堤となるのを期待。
特許庁:商標登録に至る経緯はどのようなものだったのでしょうか?
高山:B to Bのサービスが主だったので当初は商標登録の必要性は感じていませんでした。B to Cのサービスを始めるに当たって、会社の名前を知ってもらう必要があるし、悪意をもって真似してくる人もでてくるのではないかと考え、サービス名と会社名を併せて商標登録をしました。そのサービス名が一般的によく使われる言葉で構成されており、早い者勝ちだという意識があったことも一つのきっかけです。
特許庁:商標登録したことで感じたことはありますか?
高山:対外的に大きく変わったとは感じないですが、「この商標は自分たちのもの」ということを言える・言えないには大きな違いがあると感じています。使わないのに商標権を悪意をもって取得するような人が現れても防波堤の役目を果たしてくれるのは、安心できます。また、商標登録されて、自分たちの携わっているものが法的に認めてもらったということは嬉しいもので、社員の仕事のやり甲斐に繋がっています。
面白いことが多い地方活性化。全国の自治体と仕事ができるように、会社もネットワークも広げていきたい。
特許庁:最後に、今追いかけている未来の話があれば、聞かせてください。
高山:地方活性化の仕事に興味があり、自治体との関係性を強めていきたいと考えています。地方ならではの事情もあり一辺倒では進まないことも多いですが、地方の仕事は面白いものが多いです。内容は面白いのに、広告力がない・IT系の力がないため、発信力が乏しいものも多く、広告一つの影響で大きく変化する可能性も高いです。全国の自治体と仕事ができるよう、ネットワークを広げ、会社を大きくしていきたいですね。
グルード株式会社
<主な登録商標>
第6819263号