社会課題も解決!「カブトムシ」の可能性を追求する、株式会社TOMUSHI
カブトムシを切り口に、廃棄物、食糧難、地球温暖化等から地域創生まで、さまざまな社会課題解決に取り組む株式会社「TOMUSHI」の代表取締役CEOである石田陽佑さん(以下、敬称略)に、そのネーミングに込められた想いを聞いてきました!
「カブトムシ好き」から始まり、「カブトムシが世の中を驚かせたら面白いよね!」の想いを追求し、様々な分野に事業展開!
特許庁: 今日は、お忙しい中ありがとうございます!最初に、石田さんが行っている事業について教えていただけますか?
石田:小さな頃からカブトムシが大好きだったので、双子の兄と一緒に「カブトムシを趣味で育て、ペットとして販売する」というところから始めました。そこから規模が拡大していき、現在では、廃棄物、食糧難、地球温暖化等の問題をカブトムシで解決していくための事業を展開しています。カブトムシを切り口に、教育イベントを実施したり、飼料として商品化したり、健康食品や医薬品への活用等、さまざまなことに取り組んでいます。最近では、”地方創生”にも力を入れ、新たな仕組み作りも仕掛けています。
特許庁:すごく幅広い展開ですね!どのような意識で拡大していったのでしょう?
石田:「カブトムシが世の中を驚かせたら面白いよね!」というのはメンバー全員が常に思っていて、どうやったら社会の役に立てるかを追求してきました。好きなので、黙っててもいろいろ調べちゃうんですよね(笑)。実は、こんなにカブトムシの飼育が盛んなのは日本だけなので、日本からしか産まれない“カブトムシベンチャー”として世界で戦えるものを産み出そうという気持ちでやっています!
さまざまな想いのこもったネーミングは、覚えてもらいやすく、ビジネスコンテストでもインパクト大!
特許庁:「TOMUSHI」という名前はどのように産まれたのでしょうか?
石田:やっぱりカブトムシの会社でしょ、というところから、株式会社を短縮して(株)にしたときに「トムシ」が後ろに続いていたら、カブトムシになる、ってことで、双子の兄が考えついた名前です。それをぱっと見ではわかりにくいようにアルファベットで書くことにしました。「トムシってなんですか?」と聞かれたときに、「ほら、こうするとカブトムシになるんです」って話をすると、驚いてもらえるし、覚えてもらえるのがすごくいいなと思っています!
特許庁:おもしろいですね!他にもなにか想いを込めていたりしますか?
石田:ビジョンとして掲げている「地球にやさしい未来」の文字と一緒に「TOMUSHI」と表示されることを見越して、「地球にやさしい未来『と虫』」 ということを表す文字でもあるんです。ビジョンに「虫」ってあからさまに掲げると嫌がる人もいるので、名前と組み合わせて伝えていければ、と。あとは、「to Mushi」ということで、「虫が活躍できる世の中にしていこう」という想いも込めています。
特許庁:いろいろな想いが込められてるんですね!名前で一番気に入っている点はどこですか?
石田:全てが気に入ってますね!名前だけでなくロゴマークにもいろんな意味を込めていて、お客さんからも名前やロゴの入ったTシャツやステッカーを欲しい欲しいって言ってもらえます。あと、ビジネスコンテストを「名前で勝った」というのも結構ありますね!事業についてプレゼンするとき、毎回スライドの1枚目で名前の紹介をしているんですけど、審査員の方から「事業も素晴らしいですが、もう、名前で決めました!」みたいな言葉をいただいたこともありました
「大切な名前を使えなくなったら一生後悔する」と迷いなく、商標登録。
特許庁:商標登録を行ったきっかけはありますか?
石田:当初は商標登録のことは全然考えていなかったのですが、メディアにも取り上げてもらえるようになった頃、ビジネスコンテストで弁理士の方から声をかけてもらって。他の人に使用されたり、なにより、他の人に先に権利を取られてしまったら自分が使えなくなったりするリスクがあることを教えてもらいました。大切な名前を使えなくなったら一生後悔する、と思って、全く迷うことなく、すぐに手続をお願いしました。
特許庁:商標登録した効果はなにか感じていますか?
石田:権利が取れたことで安心して眠れるようになりました(笑)。また、取引先からの信頼度が上がったという実感があります。第三者から侵害だ、と言われてしまうと、取引先にまで迷惑をかけてしまうことになるので、しっかりと商標登録しています、ということを伝えるようにしています。そこまでちゃんとやっている会社なんだと思ってもらえることも大事なポイントです。
世界中の人達から「カブトムシ、すごいね!」と言ってもらえる世界に向かって
特許庁:最後に、今後目指していることがあれば、聞かせてください。
石田:ずっと想いは変わっていないのですが、「カブトムシ、すごいね!」ということを全世界の人に言ってもらえるようになりたい、と思っています。海外では、カブトムシと他の虫との区別がつかず、受け入れてもらえないので、カブトムシがいろんな機能を持っていて、社会課題も解決できて、その結果国が良くなるんだよ、そして、角が生えてるんだよ、というところをわかってもらえるようにしたい。僕らがカブトムシが活躍できる世界を作ってあげて、世界にカブトムシを持って行ったときに、世界中の人達が「あぁ、あのめちゃくちゃすごいカブトムシね!」って言ってもらえる状態をこれからも目指していきます。
株式会社TOMUSHI
<主な登録商標>
第6668604号